昔話4 きっかけは他人事、それでも何かを始める理由にはなる

私は、4人兄弟の長男で、妹と弟が二人いる
高校を卒業した妹は、短大へ通っていた
就活ではなんとか内定を貰い、11月だったろうか?
夜、彼氏と二人で家に来た
私は、自室にいつものように引き籠もっていたが、居間の両親が大声を上げていた

妹が妊娠したという

結論としては、内定は辞退する。学校は卒業して、春になったら直ぐ入籍、らしい

私としては、家族のことではあるが自分が結婚するわけでは無いという意味では、所詮は他人事だったが、決断のきっかけにはなった
つまり、せっかく結婚する新婦の兄が引き籠もりニートでは、妹は向こうの親族に恥ずかしいだろう
生まれてくる、甥か姪から見れば何もしない叔父さんはみっともないだろう
そんな理由である
もう一つ、タイミングが良かった
私は子供の頃から喘息を持っていた。
高校生の頃からかなり頻繁に発作を起こすようになっていた。一時は毎月、急な発作に苦しめられ続けてきた。しかし、この1年弱、大きな発作も無く、夜中に病院に入院と言うこともなかった
健康に自信は無いが、この1年近い安定というのはまだ安心にはなった



アルバイトをすることにした